
概要
校舎建て替え計画の一環として、芸術棟および渡り廊下を新設し、あわせて渡り廊下新設に伴う屋内運動場の一部改修を行う工事でした。
芸術棟はRC造3階建てで、電気室やクラブ部室、美術室、書道室などの専門性の高い教育空間を備えており、鹿児島県産木材を用いた内装など、教育環境としての機能性と意匠性の両立が求められました。
また、将来的に本館棟と接続される計画であったため、建物の高さや位置精度に高い施工精度が求められる工事でした。
課題やご要望
授業・学校運営への影響を最小限に抑える
学校運営と並行しての作業のため、支障をきたさない施工が求められました。
児童・生徒および近隣住民の安全確保の徹底
市道に隣接し、近隣には小学校、児童クラブ、住宅など子どもや車両の通行が多い場所のため特に安全への配慮が必要でした。近隣および学校との良好な関係を将来にわたって維持するためにも重点を置いて管理を求められました。
狭小敷地かつ隣接建物が多い中での円滑な工事進行
限られたスペースの中で、騒音や振動による近隣住民への影響を最小限に抑えることに加え、非常に狭い敷地条件下での施工計画や資材搬入が課題となりました。また、屋内運動場・既存校舎と近接した施工であったため、十分な養生や納まりの確保に難しさがありました。
用途にふさわしい仕上げ精度の確保
美術室・書道室として使用される空間であることから、温かみがあり、かつ品質の高い内装が求められました。木質内装や塗装、シート床、化粧石膏ボードなど、仕上げ精度がそのまま品質に直結する工種が多く、工程ごとの丁寧な施工管理も課題でした。また、渡り廊下は構造体がそのまま仕上げとなる計画であったため、施工中のキズや汚れ防止に慎重な対応が必要でした。
将来を見据えた精度の確保
将来的な本館棟との接続を見据え、高さ・位置ともにミリ単位での高い施工精度と整合性の確保が重要となりました。
解決に向けたアプローチ
緻密な施工計画の立案
工事車両の動線や搬入時間を調整し、児童の登下校時間帯を避けた施工計画を策定しました。また、近隣住民および学校との事前協議や情報共有を密に行い、理解と協力を得ながら工事を進めました。
安全管理の最優先
仮囲いの設置、誘導員の配置、注意喚起表示を徹底し、安全管理を最優先に対応しました。
細かな検査と精度管理
下地施工の段階から細かな検査・是正を重ね、仕上がり品質を確保に努めました。また、木質部や構造体の養生を徹底することで、最終仕上げまで品質を維持しました。さらに、測量や墨出しを繰り返し確認し、将来的な本館棟との接続を見据えた精度管理を実施しました。
結果
学校運営や近隣の生活に大きな支障を与えることなく、工事を無事に完了しました。美術室・書道室については、「木の温もりがあり、落ち着いた良い空間になった」との高い評価をいただきました。また、渡り廊下や屋内運動場との納まりも良好で、将来計画に対しても安心感を持っていただくことがでいました。安全面や近隣配慮に対する当社の姿勢が評価され、学校および発注者との信頼関係を、より一層強固なものとすることができました。





- 工事名
- 国分高校芸術棟外改築工事(建築、債務)
- 発注者
- 鹿児島県
- 工事場所
- 鹿児島県霧島市国分中央二丁目地内
- 工期
- 令和2年1月17日 ~ 令和3年5月28日
- 構造
- 鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
- 床面積
- 694.01㎡
