守る場所にも、バリアフリーのあたたかさを

工事名:伊佐湧水警察署庁舎棟改築工事(建築,債務)

発注者:鹿児島県

公共

概要

伊佐湧水警察署の建て替え工事を3社共同企業体で施工させて頂きました。旧庁舎は築54年が経過し、老朽化が進んでいたことに加え、署員の増員等により手狭になっていた為、建替えが計画されました。

課題やご要望

住環境と学びの場が共存する地域特性

近隣には住宅が多く、また高等学校などもあるため、朝夕の道路交通量が多くなります。そのため、通行人や一般車両の交通安全を確保するとともに、騒音や振動によって近隣住民にご迷惑をおかけしないよう配慮することが課題となりました。

精度が要求される仕上げ材に対応した躯体管理

屋根はシート防水、外壁は低汚染型の防水形複層塗材と一部二丁掛の磁器質タイル貼りであることから躯体の精度管理に重点を置いて管理する必要がありました。

解決に向けたアプローチ

近隣配慮と安全意識の徹底

工事着手前に近隣住民への挨拶を行い、交通安全協会からの要望や注意事項を関係者に共有することで、第三者への配慮に努めました。

多様な利用を見据えた、機能性重視の設備

多くの方々が利用されることを踏まえ、ユニバーサルデザインを取り入れた使いやすさに配慮した打ち合わせを行い、各設備業者との調整を重ねながら施工を実施しました。

結果

無事故無災害で工事を完遂。エントランスの庇をはじめ、建物内も木材がふんだんに使用された温かみのある造りになっています。また、感染症対策やバリアフリーにも対応しており、地域の皆様の利便性も考慮された造りとなっています。

工事名
伊佐湧水警察署庁舎棟改築工事(建築,債務)
発注者
鹿児島県
工事場所
鹿児島県伊佐市大口里 地内
工期
令和3年10月8日~令和4年11月11日
構造
鉄筋コンクリート造3階建て
床面積
2184.83m²