
概要
本工事は、七ツ島バイオマス発電所燃料エリアにPKS貯蔵庫・ペレット倉庫・荷捌き場など計10棟を建築する工事でした。
課題やご要望
複数業者による工程分担
「基礎」「鉄骨」「屋根」など、それぞれの工程を異なる業者が担当しているため、各工程の間で“ずれ”が生じないように調整することが大きな課題となりました。例えば、基礎工事でわずかな位置や高さのずれが発生すると、それが鉄骨の組み立てに影響を及ぼします。さらに、その鉄骨の上に設置される屋根にも誤差が連鎖的に影響し、安全性や耐久性、工期にまで悪影響を及ぼす可能性があります。
解決に向けたアプローチ
綿密な情報共有の徹底
各業者と綿密な打ち合わせを行い業者間でのずれや施工ミスを防ぎ、精度の高い仕上がりを実現しました。
システム建築の採用
今回システム建築を採用し、標準化された部材や納まりによる施工のため、大空間の倉庫を短期間に施工することができました。
結果
大きな修正もなく完工することができました。本発電所出力規模は49,000kWで県内最大級の規模を誇り、燃料にパーム椰子殻、木質ペレット、国内間伐材を用い、環境に優しい再生可能エネルギー発電を行うことで、電力の安定供給を図るだけでなく、年間で約200,000トンのCO2削減に貢献できるとのことです。
- 工事名
- 七ツ島バイオマス発電設備燃料エリア新築工事
- 発注者
- IHIビジネスサポ-ト
- 工事場所
- 鹿児島市七ツ島2丁目
- 工期
- 平成29年7月1日~平成30年4月15日
- 構造
- 鉄骨造
- 床面積
- 6,744m²