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病院機能を維持しながらの安全確保と精密施工を両立

工事名:霧島整形外科二期 増築工事

発注者:医療法人 術徳会

医療・福祉

概要

診療しながらの増築工事

本工事は、2015年10月に開業した霧島整形外科様の二期目の増築となる工事でした。

院長の想いと病院について

『整形外科の専門治療を手術、リハビリテーションに特化して行い、治療の完結を目指したい』これは、新規開業時に院長先生がおっしゃっていた言葉です。その想いを実現するためのハードづくりこそが、設計そのものでした。その言葉通り、霧島整形外科では開業当初から、外来・検査・手術・リハビリ・入院といった幅広いニーズに応えるサービスの充実を図ってまいりました。その結果、開業から数年で38床への増床を行い、病院化を実現しています。今回さらに19床の増床を行い、長期入院が可能なリハビリテーション病棟を整備しました。

課題やご要望

工事に伴う病床の使用不可期間の短縮

診療や手術など営業しながらの作業でしたので、できる限りの工期の短縮が求められました。

医療現場と共存する工事

既存施設側は患者様がいらっしゃるため、振動や騒音などに特に配慮が必要となります。患者様の出入りとの輻輳が避けられず、既存建物との接続時には内部作業の調整が発生しました。特に、手術と重なる時間帯には作業の中断や音に関する配慮が求められ、時間帯ごとの作業制限にも対応する必要がありました。

限りあるスペースの最適活用

限られたスペースしかない駐車場については、工事に支障をきたさない範囲で、できるだけ借地する必要がありました。また、建物が敷地いっぱいに建つ計画であったため、鉄骨建方やコンクリート打設など大型重機を用いる作業の際には、前面道路を使用しての施工を行う必要がありました。

既存建物との接続

既存建物との接続においては、既存壁が残る中で増築部分の廊下との位置・高さを精密に合わせる必要がありました。さらに、既存建物との渡り廊下で接続する部分については、構造的に漏水リスクが高い箇所とされていました。

解決に向けたアプローチ

まめな情報共有の徹底

定例会議での工程の説明時に道路等での作業や施工方法を細かく打ち合わせ、情報の共有を徹底しました。また、病院側にもご協力いただき、患者さんへの周知とケアを細部まで行いました。

結果

改修工事にあたっては、細心の注意を払いながら進める必要がありましたが、無事に完成させることができました。お客様からは「良い建物をありがとうございました」との嬉しいお言葉をいただきました。

工事名
霧島整形外科二期 増築工事
発注者
医療法人 術徳会
工事場所
国分野口東1096番、1097番、1102番3
工期
平成30年2月1日~平成31年4月30日
構造
鉄骨造
床面積
3,133m²