
概要
本工事は老朽化した堰を取壊し新設する工事でした。
主工事内容:堰本体工 1式、取付擁壁 L=17.8m、左右摺付擁壁工 L=51.2m
取水口 1基、接合桝 1基、ボックス L=7.04m
護床工(根固めブロック 99個)
課題やご要望
仮水路の工夫
河川の切り回しを行うため、水害が発生しないよう仮水路の工夫が必要でした。設計通りの仮水路では施工不能でした。
住宅地における周辺環境への配慮
施工現場は狭く、また住宅地内であった為、騒音防塵対策が必要。
大雨による川の増水
着工前に大雨が降り川の水が増水して道路に流出する勢いでした。
解決に向けたアプローチ
社内資材と工法の工夫による仮水路構築
社内に保有していたL型擁壁を有効活用し、さらにモルタル吹付工法を組み合わせることで、仮設の水路(仮水路)を構築しました。この仮水路により、現場内への水の流入を制御し、作業の安全性と効率性を確保することができました。
騒音防塵対策を徹底
騒音防塵対策を徹底し、近隣の方への配慮も行いながら施工しました。
洗掘対策を踏まえた計画的な施工
河川の締切を土のうからL型擁壁に変更し、既設石積の河床高が下がることによる洗堀対策として石張を施工するなど発注者と協議を行いながら施工を進めました。
結果
無事に工期内竣工ができ、86.0点と農政部長表彰をいただきました。
着工前
完成
- 工事名
- 農村地域防災減災事業(河川応急)橋口地区29-1工区
- 発注者
- 姶良伊佐地域振興局
- 工事場所
- 鹿児島県霧島市霧島田口地内
- 工期
- 平成30年2月8日~平成31年3月20日